井戸のポンプを軽トラックの電源インバーターで動かすには


【ご質問】
電源インバーターについてお伺い致します。日立製ポンプ(型式:CT-P250W)モーター定格出力:250W、定格消費電力:490W、制御方式:PAMインバーター制御という仕様のポンプを井戸に使用しております。

軽トラにインバーターを接続してポンプを稼働させる事は可能でしょうか?
可能なら容量はどれくらいあればよいのでしょうか?
エンジンをかけた状態にすれば、バッテリーは上がらず連続使用(何時間?)可能なのでしょうか?

【回答】
まず、電源インバーターの容量に関してですが、一般的に、ポンプなどモーターを使用した機器は、起動時など負荷がかかった際に定格消費電流の2~10倍以上の電流が必要になる場合があります。始動電流や突入電流といわれるものですが、その始動電流分も含めた容量のインバーターを使用する必要があります。始動電流が容量を超えてしまった場合は、安全装置が掛りますので、ストップしてしまいます。

お持ちの日立製ポンプ CT-P250Wは、PAMインバーター制御のため、起動電力が一般的なポンプより少ないようです。
一般的なポンプに比べると、起動電力分の余裕を多く見る必要がないのですが、それでも1000W以上のインバーター、が必要になるのではないかと思います。INVS-AS1000-12VやINVS-AS1500-12Vが該当します。
確実に動作させるとなると、余裕のあるINVS-AS1500-12Vをお勧めします。

軽トラックでの動作に関してですが、
バッテリーの状態にもよりますが、短時間であれば動作はすると思います。ただ、日立製ポンプ CT-P250Wを、定格消費電力:490Wで動作させた場合、50A程度の電流がバッテリーから流れる計算になります。

一般的な軽自動車のオルタネーターの充電の能力が、アイドリング時で約40A程度のようですので、充電される電流より消費する電流の方が20%ほどオーバーしてしまいます。充電より消費が多い状態ですので、いずれバッテリーは上ってしまいます。

バッテリーの容量やコンディションにもよりますので、どの程度の時間動いているかかどうかは、申し訳ございませんが弊社ではご回答しかねます。お車のメーカーや販売店等に上記の消費電流をお話して、確認してみて下さい。

⇒ 正弦波インバーターの一覧